旅の記憶がふっとよみがえるきっかけが「匂い」ということがよくあります。
その国に降り立った時の空港の匂いやそこに住む人や街の匂いは無意識に記憶の奥底に馴染んでいて、その匂いをかいだ時に旅先で見た景色や聞いた音が走馬灯のように思考を支配します。
私の実家は静岡県の港町なのですが、魚や漁港の匂いをかぐと地元の風景が脳裏に思い浮かびます。オーストラリアに住んでいるのに、その瞬間は地元にワープした感覚になるというか。
外国人にとっての日本の匂い、各国の空港や街の独自の匂いについて書いていきます。
日本人や日本の空港は醤油の匂いがするって本当?
オーストラリアに到着して間もない頃、通っていた語学学校で、
「日本の空港はお醤油の匂いがした」
「日本人はお醤油の匂いがする」
と、タイやポーランドからの留学生に言われてたことがあります。
日本の空港や日本人に対して、「お醤油の匂い」を感じる外国人は私の周りの人々に限ったことではなく、「日本=醤油の匂い」は一般的な感覚です。
私からお醤油の匂いが漂っているのか、、、、と思うとあまり良い気はしませんが(笑)
確かに、一時帰国で羽田空港や成田空港に降り立ったときにほのかに「めんつゆ」「だし汁」を感じることはあります。
今まで訪れた外国の空港の匂いを私独自の嗅覚で表現してみる
私独自の嗅覚で感じた「外国の空港の匂い」を思い出してみます。空港の匂いって複雑なんですよね、何かと何かが入り混じった匂いで言語化するのが難しい。
ソムリエの気分で表現してみますと、、、、
●オーストラリア
段ボール箱とデブの体臭が混じった匂い
●韓国
キムチの原材料である唐辛子やにんにくの匂いと女性のファンデーションの混じった匂い
●インドネシア
雨上がりの匂いにガラム(タバコ)の甘い匂い
●シンガポール
南国の果物と消毒薬が混じった匂い
●マレーシア
甘ったるいドライフルーツの匂いにドリアン少々
●カンボジア
湿った土の匂いにココナッツミルクが混じった匂い
●ベトナム
コンデンスミルクとファブリーズが混じった匂い
●台湾
おばあちゃんちの匂い(お線香や漢方っぽい)
●香港
シュウマイと排気ガスが混じった匂い
●マカオ
お札の匂い(カジノのイメージがそうさせるのか)
●羽田空港
だし汁&本屋のミックス
●成田空港
うな重のタレの匂いに墨汁を少々たらしたような匂い
、、、、、いかがでしょうか。共感してくれる方いらっしゃいます?
まとめ
一番好きな空港の匂いはインドネシア・バリ島のデンパサール空港。空港に到着したと同時に湿った空気の中に漂う男たちが吸う甘いガラムの匂い。
、、、とバリ島の匂いを書いた瞬間、気持ちはバリ島に飛んで行ってしまう。
その土地が持つ独特の匂いって、そこを訪れた人の記憶にすーっと馴染んでいきます。記憶の中の外国の匂いって時々むしょうに旅心を刺激するんですよね。
これ以上続けると、「東南アジアに旅行に行きたい欲求」が押さえられなくなるので、今回はこのへんでおしまいにします。