「親孝行、したい時には親はなし」
この言葉を意識し始めたのは30代半ば。
友だちや同年代の同僚の親がの親が病気になったり、動けなくなったり、亡くなったりする時期でした。実際に私が33,4の時に父が救急車で運ばれ、緊急手術、という出来事もあり、「親孝行」という言葉を意識するようになりました。
(現在、父はピンピンして健康そのものですが)
「親孝行はちょっと早めにしておいた方がいいかもしれない」と思い、自分ができることといったら「海外旅行に引率すること」
私が住むオーストラリアには何度か招待しており、去年は台湾に行き、今年はマレーシアに行く予定です。
生活があるのであまり高価な旅はプレゼントできませんが、近場のアジアだったら北海道や沖縄などの国内旅行と比べ安いですし、オーストラリアだったら、住んでいるアパートに泊まってもらえばホテル代がかからないので意外に安く済みます。
今回は高齢の親御さんを海外に連れて行ってあげたい!という方のためにおすすめの国や準備のコツ、現地での過ごし方などについてお話していきたいと思います。
高齢の両親と海外旅行、おすすめの国は?
エコノミークラスで行くなら、飛行時間が短い近場のアジアがおすすめです。
タイ、バリ島(インドネシア)、台湾、マレーシアなどは寺院も多く、日本にはない雰囲気のお寺巡りが楽しめます。長時間の贅沢スパも気軽に楽しめますしね。
言葉に不安があれば、日本語が通じやすい、という点でハワイ、グアム、台湾もおすすめです。
特にハワイは「海外旅行=憧れのハワイ」というイメージもまだまだ根強くありますので喜んでいただけるかと思います。(その昔「憧れのハワイ航路」という歌が流行ったんですよ)
また、時差がある国ですと体力的に大変かも、、、と思われる場合は、オーストラリア、ニュージーランドなどの南半球の国はいかがでしょうか。オーストラリアは夏時間(10月~4月)の時は2時間、冬時間の時は1時間だけの時差なので時差ボケが起こりません。
私が実際に両親を連れて行ったおすすめの国と手配方法をまとめました。
準備は早めに。出発までのワクワク感を味わってもらおう
旅行の準備は私たち娘、息子がすべてやってあげる、くらいの気持ちでいるのが親孝行ってものです。私の場合、遅くても2か月ほど前にはざっくりとした予定を決めて、航空券、ホテルの手配をすすめていきます。
そうすれば、出発までの時間も「こんなところに泊まるんだ」「このお寺に行ってみたい」「ここでご飯を食べようかな」とワクワクしながら過ごすことができます。このワクワク感も含めて「旅行」なんですよね。
現地でのスケジュールは事前に準備
日本人の高齢者の場合、あらかじめ「どこに行くか」を知っておきたいんです。●日はここへ行く、その後、ここでショッピング、、、、みたいな感じで、その通りにいかなくても「予定」を組んであげると安心します。
訪れる場所の歴史や見どころ、名物料理をガイドブックやインターネットで調べる、という楽しみもできますしね。
旅のしおりを作成
「旅のしおり」を作成します。内容は日本出発から日本到着までのスケジュール、機内や現地での注意点や持ち物のチェックリストです。作成後、PDFにして母のメールに送ります。離れて暮らしているため準備が一緒にできない方はしおりを作ってあげるといいですよ。
日本食を食べれるレストランもチェックしておく
現地の食べ物が口に合わないかも、という状況も想定して、回転寿司、ラーメン屋、とんかつ屋といった普段食べなれている日本食を提供するレストランもチェックしておくと安心です。
国内・海外のレストラン、観光地、ホテルなどの旅行に関する情報とクチコミが満載のトリップアドバイザーは情報収集に便利なので、ざーっと見ておきましょう。リアルなクチコミほど役に立つものはありません。
「食」に対するチャレンジ精神は年をとるたびに下降していくのは仕方がないこと。無理に現地の料理を食べるより、本人がおいしいと思うものを食べればいいと思います。
あわただしいツアーよりプライベート重視の個人手配がベター
私はいつも個人手配で一人旅に出かけるので、親を連れての旅行も個人で航空券と宿泊先を予約します。
ツアーですと団体行動になる場合が多く、「休憩したいときに休めない」「トイレに行きたいのに言い出せない」、興味のないお土産屋さんや免税店に連れていかれたり、、、、とせっかくの家族旅行が落ち着かないものとなってしまいます。
圧倒的に楽なのはツアーですが、せっかくの旅行であわただしい思いをさせるのは嫌なので、少々手間はかかりますが航空券&ホテル、空港送迎、現地でのオプショナルツアーは個人手配です。
現地での移動は市内だったら電車を使ってみるのもおもしろいですよ。海外の公共交通機関を使うのも立派なアクティビティです。また、スマホにUberアプリを入れておけば海外での移動は困ることはありません。
半日、1日とあっちこっち行きたい場合は、オプショナルツアーで(この下で紹介します)カーチャーターを申し込むのも楽ちんです。時間内であれば好きなところに行けますし、自分たちのペースで動くことができるのでおすすめです。
楽天トラベルやExpediaといった旅行サイトで航空券とホテルを組み合わせて申し込むことができるのでいつも利用しています。
★おなじみの楽天トラベル。
★Expediaの方がお安い値段を出してることが多いかな。ここで航空券とホテルを合わせて予約することで大幅割引があるのでおすすめです。
>>【航空券+ホテル】海外旅行エクスペディア★パッケージツアー
★空港送迎はこちらで頼んでいます。日本で支払いまで済ませておけば安心。
>>24時間オンライン予約可能★世界中のオプショナルツアー取扱VELTRA
特別な要望もまるっと叶えほしい場合の旅行プラン・見積りは無料で複数の旅行サイトに問い合わせができる「タウンライフ旅さがし」のサイトが便利です。
個人手配は不安だけどパッケージツアーじゃ物足りない方はぜひ利用してみてくださいね。
まとめ:娘、息子の私たちは引率に徹すること
「親孝行旅行」は私たちが楽しむ旅行ではなく、あくまでも親のための旅行です。
親御さんの体調や年齢によっては、こまめな休憩が必要になるでしょう。現地の食べ物やサービスについて文句をたれることもあるでしょう。その国に住んでいるわけでもないのに、いろいろと聞かれることもあるでしょう。
でも、そこは「できるだけ親の希望を叶えてあげる」のが私たちの役目なんだと思います。
よく「親に海外旅行をプレゼントしたい」という話は聞きますが、中には、「旅行は親だけで行ってもらう」という方もいますよね。
そうじゃなくて、私たち、娘・息子が一緒の方が親にとっては楽しいし心強くもある!と私は信じているので、いつもついていきますよ。
たぶん、親の世代っては海外に行ってみたいけど、準備が面倒くさい、何をしていいのかわからない。言葉や食べ物は大丈夫かな、空港に行ったら最初はどこに行けばいいのかわからん、、、などなど、ちょっとした不安が積み重なって、なかなか行動に移せないんですよ。
そこで、私たちが、「申し込みとか準備とかは全部任せて。私も一緒に行くから!」と言ってあげれば、「じゃ、行ってみようかな」という気持ちになります。
今まで育ててくれた親のために海外旅行を企画し、準備し、現地では優秀なツアーガイドとして年老いた親を引率する、、、
そんなあなたを見て、親は「なんて親孝行な息子(娘)に育ったのでしょう」と感激するに違いありません。高価なものを買ってあげるより、成長したあなたと海外旅行を楽しんでもらう親孝行もなかなかいいんじゃないでしょうか。
両親との海外旅行でおすすめの国、手配方法はこちらの記事にまとめました。合わせて読んでみてくださいね。